もちは米より太らない!?おもちのオススメ食べ方とアレンジ料理

もちは米より太らない!?おもちのオススメ食べ方とアレンジ料理

2019年2月17日

もちは米より太らない!?おもちのオススメ食べ方とアレンジ料理

おもち、焼いてもおいしい、煮てもおいしい罪な食材。おもちというと、鏡餅や草餅、色々な種類がありますね。新年ともなればお雑煮や焼きもち、鏡開きと、もち尽くし。きなこやあんこ、のりなどの定番からアレンジまで。ただおいしく食べるだけでは勿体ない!と、私の中にいる
「もったいないお化け」が囁くのです。今回は、幅広く調理可能なおもちについて考えてみたいと思います。

もちとお米は何が違うのか?

いつも私たちが食べている普通のお米は「うるち米」と呼ばれ、色はやや半透明です。それに
比べ、おもちや赤飯で使われる「もち米」は真っ白。これは、「もち米」に含まれているデンプンの成分が異なるからです。うるち米に含まれている「アミロース」と「アミロペクチン」の割合が2:8に対し、もち米はアミロペクチンのみでアミロースを含んでいません。このアミロペクチンが多く含まれているほど、「粘り」が出ます。この粘りが出て、かたまりのまま胃の中にいくため、消化するのに時間がかかるとか。昔は、「もち1つでお茶碗1杯」なんて言われて、私も食べるのを我慢していたときもありました。しかし今では、お茶碗1杯でお餅2~3個分と言われています。
しかも、消化吸収がゆるやかで腹持ちがいいとか。食べ合わせ次第では、「ダイエットに効果的なのでは?」と年中ダイエッターの私は思うのです。

主食をおもちに!? おもちダイエットに挑戦!

ここで注目したいのは、お餅に含まれている「パントテン酸」という成分。パントテン酸は様々な栄養素をエネルギーに変える成分で、お米よりも1.5倍も多く含まれています。
また、体内の「代謝機能」を上げる働きもあるため、ダイエット効果だけでなく、免疫力も上げてくれる嬉しい効果がもりだくさん!やり方はすごく簡単で、主食をお米からおもちに変えるだけ。「血糖値」の上昇をおさえてくれるので、肥満を抑える効果が期待できる「きな粉」や、肝臓の
解毒作用を上げてくれる「大根おろし」をトッピングすれば飽きることなく食べられるでしょう。大切なポイントは、よく噛むこと。最低でも30回噛むことで、脳の満腹中枢が刺激され、
「たくさん食べている」と勘違いを起こします。そして、胃にはかたまりのままのおもちが運ばれ、ゆっくりと消化してくれるのです。その点から、おもちは私の救世主かもしれない……。

おもちを大切に食べないと白鳥に突かれる?

救世主「おもち」は、古くから神聖な食べ物だと思われていたようです。日本の歴史を見ていても分かるように、今でこそサイエンスが発達してきた世の中ですが、昔の日本は「祈り」や「災い」が重視されています。特に稲は、人間の生命力を強化するチカラがあると伝えられてきました。
ちなみに、稲や米の霊力は、それを醸(かも)して造る「酒」や搗(つ)き固めて作る「もち」の場合、威力を増すとも考えられていたとか。また、おもちにも神妙な食べ物であると物語る伝説があります。それは、「豊後国風土記」の「餅の的」というお話です。昔は稲が豊作かどうか、実際に餅を的にして、矢を射て吉凶を占っていたと考えられています。ただし、その餅を的にしていいのはそういったお祝いの場のみで、それ以外はタブーとされていたとか。「餅の的」は諸説あり、普通の人が祝いの場ではない時にもちを的にしたため、的が「白鳥」へと姿を変えてしまいます。そして、稲を食べつくし、水田も荒れ果て、人々が死に絶えてしまうというお話もあるのです。
この話から、おもちを粗末にしてはいけませんね。

歯固めと鏡餅の密接な関係?

歯固めとは、「歯固めの石」にお箸をあて、それを赤ちゃんの歯茎にちょんちょんとあててあげる儀式です。この動作は、「石のように立派な歯が生えますように」という願いを込めています。
ちなみに現在でも歯固め、「お食い初め」の儀式はやっているご家庭も多いでしょう。
平安時代に書かれた紫式部の「源氏物語」に、当時の宮中の正月行事は、歯固めと鏡餅の祝いが
セットになっているとかかれています。「年齢」という字に「歯」の字が含まれているように
健康と長寿のためには丈夫な歯が大切だと考えられていたのです。

レッツおもちアレンジ料理!「おもちーずピザ」

「きな粉」と「大根おろし」だけじゃ飽きるわ!と思ったそこのあなた!私もすこーしだけ
思ったのでアレンジ料理を考えてみました。 

  1. おもちを半分の薄さに切ります。
  2. フライパンにオリーブオイルを引き、間隔を空けてお好みの具材を乗せます。
    オススメはキノコやピーマン、ウインナーなど。
    乗せすぎには注意。味付けは塩・胡椒・ケチャップ等お好みでどうぞ!
  3. さらにパルメザンチーズを乗せ、おもちに焦げ目がついたらひっくり返しましょう。
  4. 完成(じゃじゃーん)

おいしく食べるだけでなく、その由来を深く知ると、さらに楽しく食べられる気がします。
その食べ物について深く考えるこの「もったいないお化け」は、私をさらに美食の道へと進めて
くれるのかも。私と共にいるお化けは今日も「勿体ない!」と思えることを考えていますとも!