目次
漫画家デビューをするために。男を発情させる「女」を描け!
作品を手掛ける時、何より大切になってくるもの……
俺にとってそれは、「エロい女」を描けるかどうかだ!
どれだけ面白いストーリーを作っても、
出てくる女が可愛くなければ、せっかくの努力が台無しだぜ。
さぁてテメエら、よーく覚えとけ。
「男はブスにはときめかねぇ!」
2次元の世界ならなおさらだ!
どんなヤツでも、可愛い女の「生チチ」とか「局部」を見たがってるものなんだよ。
今時パンチラだぁ? 甘いんだよボケ!
真に男の心をつかむなら「乱れる裸体」か「あえての布地」……これに限るぜ。
そこんとこは何があっても忘れんな。
女の身体を描く時には、手を抜こうなんて考えるんじゃねえぞ。
お前が思う「最高にエロい女」を描けば、そのキャラクターにムラッとくるやつらがいるはずだぜ。
だけどな、エロい女っていうのは複雑でよ……
妄想だけで描けるものじゃねえんだな、これが。
ってことは、やっぱり生で「イイ女」ってやつを知らなきゃならねぇ。
エロい女の絵を極めるためにも、この俺が実際の女を知るための方法を伝授するぜ!!
AVを見ろ!
今はスマホやテレビで、手軽にエロい女を観察できる時代だからな。
それを活かさない手はねぇだろうよ!
AV女優を探せ!
お前がエロい女を描くために、一番最初にすることは、
好きなAV女優を探すことだ。
今すぐスマホを持って、「AV女優 一覧」でググってみろや。
イイ女がわんさか出てくるからよ、その中からお前好みの女を探せばいいんじゃねえか?
ちなみに顔じゃなくて、お前の性癖を表す単語で検索をかけてもいいかもな。
超がつくほどの変態さんでも、それを隠す必要はないんだぜ。
DVDを借りろ!
お目当ての女優が見つかったら、とっととレンタルショップに行ってこい!DVDを借りて、一人鑑賞会を開始しな!
おっと、欲望に負けないためにも、ティッシュ箱は隣の部屋においておけよ。
目的はあくまでも「観察」だからな。
どうしてもシコりてぇなら、一発抜いてから出直してきやがれ!
一度「再生」ボタンを押したら、そこからは精神力を試す時間だってことを忘れんなよ!
お前好みの女が目の前で乱れに乱れ、あんなことやこんなことをされちまってんだからな。
そりゃあ興奮しないわけはねえさ!
だけどな、お前が一番ムラッとする瞬間!
それこそがお前の求める「エロい女」を描くため、目に焼き付けておくべきシーンなんだってことをよく覚えとけ。
巻き戻しと一時停止の機能を駆使して、お前の頭にその女の乱れっぷりを叩き込むんだよ!
これはエロいと思ったら、とにかく止めろ! そして見ろ!
毛穴の数まで数えられるくらい集中して観察すれば、その作品を見終えた時、お前の経験値が跳ね上がってるだろうな。
世界で一番エロい女を描くための、第一歩を確実に踏み出せるぜ。
風俗に行け!
お前が真にエロい女を描きてぇなら、実際の女を知らないんじゃ話にならねぇ。
だから、給料握り締めて風俗に行ってこい! 金がねぇならパチンコなんかやめちまえ!
そんなことに大金はたくより、本物のチ○コをしごいてもらったほうが、よっぽど有意義な時間を過ごせるってもんだ。
世界一エロい女を描こうってのに、童貞なんかじゃ門前払いもいいとこだぜ。
病気を恐れるな!
「彼女がいるんで」「風俗とか無理」「性病怖いし」…………………………はぁあぁぁ?
舐めたこと言ってんじゃねえぞこの珍☆カス野郎!
世界一の女を作り出そうってのに、そんなに受け身でどうすんだ!
いいかてめえ、彼女持ちが風俗に行っちゃいけねぇ法律はねぇんだよ。
両手じゃ数えきれねぇくらいの女を抱くことで、脳みその代わりに股に付いてる息子が思考を回してくれるようになるんだ!
そうなった時に初めて、どの女が一番エロいかって判断がつくもんなのよ!
病気についても勘違いすんじゃねえぞ。
馬鹿な男は金をケチって、すーぐ違法風俗店に行きやがる!
国籍もわからねぇ女と、ゴムも着けずにセックスしてりゃ、それは病気にもなるだろうよ。
けどな、正規の店で高い金を払ってしっかり予防をしておけば、病気になんてそうそうかかるもんじゃねぇ。
股間の周りに生えてる毛を剃っちまえば、毛じらみ対策だってバッチリよ!
高級店になればなるほど衛生面は整ってるし、金さえ積めば最ッ高に気持ちいいことしてくれるんだぜ。
だからな、お前はケチケチした遊び方をするんじゃねえぞ。
エロい女を描けるようにさえなれば、金はいくらでも稼げるんだからよ。
給料なんか全部風俗にぶち込んじまえ!
金がなくなったら借りりゃいいのさ。いずれBIGになることを信じて突っ走れ!
高級風俗店に通い詰めて、タイプの女を片っ端から犯していけば、お前は立派な夜の帝王よ。
世の親父共と穴兄弟になる気合いがあれば、女を描く腕にも魂が宿るもんだぜ。
性癖を知れ!
俺の夢は、女の糞に埋もれて眠ること。
………………どうだ、ドン引きしただろう?
でもな、世の男共っていうのは、普通のセックスに飽き飽きしてるもんなんだよ。
だからよ、お前が本気で世界一エロい女を描きたいなら、生半可なプレイで満足してるわけにはいかねぇぞ。
たった一言で、家族も友達もドン引きさせる……。
それくらいの変態的衝動が生まれた時に初めて、お前のエロに命が宿るんだ。
ってことはだ、お前が風俗通いをする中で、嬢にやりたい放題されているわけにはいかねえんだよ。
お前の野望を果たすためには、男慣れした風俗嬢でさえもドン引きさせる、最強の肉欲がなくちゃならねぇ。
嬢が愛想笑いしてくれるうちは、まだまだお前も甘ちゃんよ。
お前の性癖を知った相手が、嫌悪感のあまり嘔吐する……。
それくらいのこだわりがなければ、いつまでたってもエロい女は生み出せないぜ。
軽蔑上等! 通報上等! 何が御法度だ、上等だコラァッ!
高い金払ってセックスするんだ!
揉んでベロベロに舐め回して、吸い尽くせ!
目の前の女が泣き叫んだって、攻めの手を休めるんじゃねぇぞ。
「肉の感触」「隙間の臭い」「紅潮する頬」「響く声」「蜜の味」
五感の全てを使って女をむさぼれ!
女から好かれることを考えてセックスしてれば、お前のアイデアは早い段階で枯渇するだろうな。
いいか目的を忘れるな……
お前は世界で一番エロい女を作り出すんだ!
しかも、その女はお前が思うように動かせる! 最強のラブドールにもなり得るってことなんだぜ。
だからこそ、その他大勢の女に嫌われることなんて屁でもねぇ!
汚物を見るかのような視線を送られたらご褒美だ! 罵詈雑言を浴びせられるのが、プレイの醍醐味だコラァッ!
視線が重なった瞬間に女が逃げれば……お前はもうできるはずだぜ。
紙とペンを手にして机に向かい、お前が考える「最強にエロい女」を描いてみな。
そして漫画家に……
ここまで必死でくらいついてきたお前なら、もう何も心配することはねぇ。
数々の経験と確かな覚悟が重なって、「世界一のエロ」を見つけることができるはずだ。
お前が生み出した女を自慢するため、今すぐ出版社に乗り込めや。
きっとそこの野郎どもは、みんな鼻血を垂らしてお前の原稿にかぶりつくぜ。
お前がデビューして有名になってくれたら、俺も嬉しい。
お前の師匠の一人として、鼻が高いってもんだな。
世間からどれだけ蔑まれても、作品を目にしたPTAが喚き散らしても、お前はお前の信念を曲げんじゃねぇぞ。
命が尽きるその瞬間まで真のエロを貫き通せば、誰もがお前を認めざるを得なくなるんだ。
人は人、自分は自分。
そういう意識を持って作品を手掛けた先には、俺に勝るとも劣らない最高の人生が待っているだろうさ。
絵を描いたことすらない俺だけど、お前には期待してるぜ。アディオス。
著者 汗臭