日本のことについて知っておきましょう! 成人式の由来について

日本のことについて知っておきましょう! 成人式の由来について

2019年1月13日

日本のことについて知っておきましょう! 成人式の由来について

お正月が明けてから、街では成人式用に着物を見ている人たちも多いでしょう。しかし、ここで疑問に思ったのが、どうして「成人式」を祝うのか。そして、いつから成人を祝うようになったのか、実は私知りませんでしたの。だからこそ、ここで由来や振り袖について調べてみましたので、皆さんも一緒に学びませんか。知っておくと、自分の知識もさらに増して、人気者になれるかもしれませんわ。

成人式はもともと元服を祝うことから!

古くから、「元服」は男の子が大人へ向かうための式として大切にされていて、以前は12~16歳のときに行われていましたわ。また、女の子の方も大人になるための儀式があり、「裳着(もぎ)」と呼ばれていて、これも12~16歳のときに行うもの。両方とも、子供用の着物ではなく、大人用の色合いの着物へと変化していくのですわ。そして、この儀式が終わってから、子どもたちは大人として認められたのです。
また、現在の成人式の形になったのは、第二次世界大戦が終わってから。1946年に埼玉県は蕨(わらび)市にて「成年式」と呼ばれる青年際を企画したことが発端と言われていますわ。この式が各地からも好評で、全国で行われるようになり、現在の成人式へと変化していったという流れですのよ。また、1月15日に決まったのは、元服の際小正月に行っていたことから。しかし、現在では成人式は「ハッピーマンデー制度」によって、1月の第2月曜日になってしまったのですわ。実際、成人式に向かうため、地方に帰らなければいけない人もいるでしょう。ですから、余裕が作れるという点では、有り難いのかもしれませんわね。

振り袖には求愛の印が!?

成人式といえば、女性の「振り袖」が話題に上がることが多いものですわ。もちろん、私も成人式のときに振り袖を着て、友人たちと写真を撮ったものです……。男性の場合は、スーツで来ている人と羽織袴で来ている人が半々くらいでしたわね。その瞬間だけは、学生の時よりも大人びて見えますのよ。……さて、話を戻しますわ。女性が着る振り袖ですが、この着物にも意味があるのです。振り袖の袖の長さによって、「格式が高く」なるといわれていて、大人になる晴れの日に相応しいとされているのが定着している着物になりますわ。この振り袖は、子供が着ていた小袖が元になっていて、格式が高くなるほどに袖が長くなっていったのですわ。
そして、一般的に振り袖は「未婚の女性」が着るものといわれていますけれど、知られるようになったのは明治時代からになりますわ。普段着として使用されることはなく、どちらかというと「正装」として使われる機会が多いのですのよ。江戸時代初期では、踊り子たちが「舞いながら袖を振る」ことで愛情を示すといわれていたとか。また、想い人の袖にすがることで、「哀れみ」を表現するサインになっていたのですわ。それだけ、着物は自分の気持ちを表すアイテムとして大事にされていましたのよ。そのため、恋愛ごとにおいて「振る」、「振られる」という言葉はこの着物の袖からきているとか……。また、既婚の女性はそういった袖を振る必要がないとされていて、短くした「留め袖」を着るようになりますわ。

おわりに

最近だと、成人式に参加しない人もいますけれど、私はできるのなら参加してみると良いと思っていますわ。もちろん、友人と着物を着てみんなで楽しい思い出を作れるという部分もありますもの。また、「会社」などでも最近では成人式をしてくれる場所もあるとか……。それだけ、成人式に対して意識を向けてくれる会社も多くなっているのでしょう。特に、「自衛隊」や「海上保安大学」、寄宿生活をしている人たちも隊の中で成人式を行ってくれることもあるのですわ。また、場合によっては「南極」で成人式を行う人もいるとか……。とても印象に残る成人式ですわね!また、古い人たちは「子供から大人になった自覚を持って欲しい」という思いを抱いて式をしているのでしょう。そこから、成人の日に込められた先人の思いを受け止める気持ちも、次第に心の中から生まれてくるのですわ。だからこそ、大人になるための意思も少しずつ育まれるからこそ、この式典は大切なものだといえますのよ。