腐女子として気になった点があります!女体化が好まれている理由とは……?
BLを好きになり、色々な作品を見たり読んだりとしている日々。その中でも気になったのは、
一部の腐女子の方々が好きだと言っている「女体化」についてですわ。これは、BLを好きな人の中でも好みが分かれる分野になります。では、なんでこの女体化がBLに含まれるのか。そして、
好まれる理由について掘り下げていきますわよ。
女体化もBLに入るのか?
基本的にBLは「男性同士の恋愛」を指していますが、最近では普通の恋愛模様だけでなく、少し
スパイスを効かせるように、「女体化」を取り扱う人も増えてきているのですわ。この女体化とはどういったものかというと、文字のごとく「受け」の男の子が女の子の体になってしまうという
もの。しかし、ここに疑問が浮かんできますわ。男性同士の恋愛だからボーイズラブだと言って
いたものの、ここで受けの子を女の子にしてしまうと、普通の恋愛になってしまうのでは?
もちろん、中身は男性のままではありますけれど、外見は普通の男女。ここで矛盾が起こって
しまうのではないかと、私は少し疑問が生まれてしまうのですわ。もちろん、コレをBLだと言う人もいるでしょう。中身はそのまま男性だからこそ、男同士だと言われれば、その通りだといえ
ますわ。しかし、女体化させる理由がなくなってしまうと思いますの。もちろん私が女体化を嫌いだという訳ではありませんので、そこはご了承くださいまし。
なぜ好まれているのでしょう……
やはり女体化が好きな腐女子の方々は、比較的「描く時に女性の体にした方が良い」と考えたり、「普通の恋愛が苦手」だと思ったりしているからなのかもしれませんわ。根本的な部分には、
「自己投影」をしている部分もあるのでしょう。違うという意見もあるかもしれませんが、個人的な考えとして女体化が好きなのは、「自分の嫌いな女ではない女性役」という一面になりますわ。この考えを持っている人は、「女性が苦手」だと考えている腐女子の方ではないかと思うのです。確かに、BLを書いている中で、受けの人がガッシリとした体つきの場合は少し抵抗を感じる人もいますわね。こういった場合は、女体化は良い方向に動くのかもしれません。相手が女性の体で
あれば、まだ受け止めやすいと感じるからですわ。それだけ、自分の萌にボーイズラブをどう当てはめるかを考えるために、試行錯誤を繰り返しているのでしょう。探究心が旺盛なのは、とても
良いと思いますし楽しいものではありますが、少し考えさせられる部分はありますわ。
また、女体化が進んでいる理由として1つ考えられるのは、最近のBLの受けの子が「可愛らしい」顔立ちや「キレイな顔」をしている人が多いというもの。それだけ、容姿が整っているのなら、
女性に変化したとしても恋愛を進められると考えているのかもしれませんわね。
基本的にBLはファンタジー
ボーイズラブは、現在の男女の関係のように、「面倒くさい部分」だったり「生々しさ」だったりがあまりついて来ない部分が良いと思うのですわ。大前提として、男性同士の恋愛を許容して
くれる場所が少ない。そして、体を重ねる描写を見ても、あまり「リアリティ」を感じない点を
含めて、「ファンタジー」だと言い切れるのではと考えますのよ。男女の場合、無理やり押し倒してしまった場合は犯罪につながってしまいますが、これが男同士の場合、いちゃついているようにしか見えないというマジック。そして、ただ下の名前を呼ばれただけでキュンとして、恋に落ちてしまう。普通ならありえないといえる表現も、BLならば許されるのですわ。そして、読むも方もそういった流れやノリを受け止められるからこそ、エンターテイメントとしても発展しているの
でしょう。
だからこそ、女体化もファンタジーとして言うのなら確かに許容できない訳ではありませんわ。
しかし、私の心の中では、どうしても「何でこんなの女性的なんだろう」と思うときがありますの。書き手の感覚にもよるのですが、どうしても受けの子が女性的、過激に言うならメスっぽくなってしまっているのを見てもやもやとしてしまうのですわ。ファンタジーとしても、しっかりと
男性的な気持ちを持っているのなら、私も受けの子が女の子の格好をしていても納得はできるの
ですが……。言ってしまうと、人それぞれになってしまいますわね。
終わりに
私の中では、女体化も妊娠系の作品を書くのは自由でとても面白いとは思うのですが、どうしてもそのキャラクターの内面が「女性的」になりすぎてしまうのは、腑に落ちませんわ。せっかくBLを書いているのだから、男性同士の気持ちの葛藤や、付かず離れずのもどかしさを書きたいという思いが強くなってしまいますのよ。もしかしたら、この考えは自分のジェンダーとも結びついて
いるのかもしれませんわね。自分の中にある嫌な部分を見てしまっている可能性もありますし、
考えは止まらないですわ!